レポート−REPORT

宇治こども 夏まつり ものづくりフェス

7/23(土)「宇治こども 夏まつり ものづくりフェス」が、「お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな」で開催されました。DESIGN WEEK KYOTO 2022 の 宇治エリアOPEN HOUSE 参加企業の中から、7社が登場しました。イベント開始の何時間も前から準備に取り掛かる参加企業の皆さん。ギターのチューニングの音や、いかにも建築現場というような木材の組み立てられる音、せわしなく人が動き回る足音、鼓動…この日のために試行錯誤された皆さんの思いが伝わってくる、そんな会場でした。

開始時間と同時に、入場してくるたくさんの親子連れ。なんと入場開始前に既に列ができていたようです。今回のイベントの仕組みのひとつに、各社のブースを訪れた人にシールを配り、シールを3つ集められたら景品がもらえるというものがありました。しかし中には、「景品のために来ているんじゃない、色んなものづくりを知りたいんだ」と言う参加者もいらっしゃり、その方なのか、はたまた宇治市に根付いたものなのでしょうか、ものづくりに対する熱意を感じました。

その熱意は、目の前の大きな楽器に目を輝かせたり、カンナを使いこなし手に汗握ったり、手作りのコマやマスクを手に喜んだり、説明を真剣に聞き入ったり、全身でものづくりを楽しむ子どもたちの姿にも表れていました。

夏休みに入るこのタイミングで、たくさんの人の好奇心がくすぐられた今回のイベントは、宇治市の方、参加企業の方、そして参加した親子連れのみなさんにとっても記憶に残る一日になったことでしょう…。絵日記や自由研究などの夏休みの宿題に、この日体験した「宇治のものづくり」を取り上げる子供たちが多いかもしれませんね!そんな未来が楽しみです。

レポート後記

思えば一か月以上も前、「参加企業皆で、ひとつの場を作ろう」と今回のイベントに向けての準備が進められました。そこで、子どもにどう伝えるのか、この言葉は実は大人でも難しいのではないか、いかに安全にできるか、自分たちが宇治市でものづくりをしている意義は何か、と日々熟考されながら、参加企業のみなさんがこの日を迎えられたことを思い出します。だからこそ、準備の整った会場、来場者の皆さんの弾ける笑顔、参加企業が子どもたちに見せるかっこいい姿は多くを物語り、明るい未来への第一歩を感じさせるものでした。次に企画されているツアーを始め、今後の宇治で起こっていく心躍る出来事を楽しみにしています。